いい年をして
いいとしをして
表現
標準
(in spite of) being old enough to know better
文例 · 用例
いい年をして娑婆気な、酒も飲めば巫山戯もするが、世の中は道中同然。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
いい年をして、立派な男が、女房に言いつけられて、風呂敷持って、いそいそ町へ、ねぎ買いに出かけるとは、これは、あまりにひどすぎる。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
いえ、いい年をしてこんな事を申上げるのもお恥かしゅうございますから、まずいい加減にいたして置きますが、ともかくこの人が蛇のような鰻を生きたまま食べるなどとは、まったく思いも付かないことでございました。
— 岡本綺堂 『鰻に呪われた男』 青空文庫
いい年をして、まだそんな下らない事を考えているのか。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
「じたばたしたら、殴き殺すのだから、奴さん、動かれないのだ」「そうか、そうだろう、ふざけたことをしやがってるから、だいち、その婆あがいけねえ、いい年をして、聞きゃ出入だと云うじゃねえか、大恩を忘れやがって、馬の脚なんかをとり持つなんて、不埒千万だ」 岡本は室の中のむせむせするのが厭だった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
その文学は、伝統を打ち破ったとも思われず、つまり、子供の読物を、いい年をして大えばりで書いて、調子に乗って来たひとのようにさえ思われる。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
意地の悪そうな、下品な女中に案内されて二階に上り、部屋に通されて見ると、私は、いい年をして、泣きそうな気がした。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
故郷いい年をしてホームシツクでもありますまい。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫
作例 · 標準
いい年をしてという表現は日本語で重要な意味を持つ。
日常会話ではいい年をしてがよく使われる。
いい年をしての意味を正確に理解することが大切だ。
学習者にとっていい年をしては習得が難しい場合もある。