芸の虫
げいのむし
名詞
標準
devotee of the arts
文例 · 用例
松助は芸の虫と言はれるこの道の苦労人である。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
それには、当時として必然なさまざまの理由があったのではあるが、それ以来多くの作家の「芸の虫」めいた技法追究は激しく推移する日本の現実の情勢から、作品の社会性を、すごい有様で引はがしてしまった結果を生じているのである。
— 宮本百合子 『十月の文芸時評』 青空文庫
名人又は「芸の虫」など呼ばれた人々が、どうかすれば、道化畠に向うて、気随な活路を開く。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
而も、さう言ふ型の人が大成すると、必、這入る型の、芸の虫と謂はれさうな予感を起させる行き方をして居た。
— 折口信夫 『雑感』 青空文庫
顔がわるくては、どんなに技巧が旨くても、出世の見込みもなし、よく/\よい廻り合せを持つた人でも、脇役者の、「芸の虫」の、と言はれるわびしい名誉以上には、予期が出来ない相です。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
歌六以来の芸の虫それ自体みたいな感じは却て芸を荒涼たるものにする。
— 折口信夫 『手習鑑評判記』 青空文庫
そこへ徳山と一緒に挨拶に行った時だ、調子をやってゝ苦しいと言ふ話をしたら、「ナアニ舞台へ出れば、芸の虫が出るから声も出ますよ。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は幼い頃から絵に夢中で、まさに芸の虫だ。
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彼女は仕事が終わるとすぐに稽古場へ向かう芸の虫だ。
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芸の虫である彼の情熱は、周りの人間にも伝わる。
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