初等科
しょとうか
名詞
標準
elementary course
文例 · 用例
克巳は、松吉と同い年の、国民初等科五年生でした。
— 新美南吉 『疣』 青空文庫
なにしろ初等科のフランス語ではね」「いえ、お二人とも英語でお話しでした。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
文六ちゃんは初等科三年生なのにまだお母さんといっしょに寝るのです。
— 新美南吉 『狐』 青空文庫
そうして、この淡い牡丹色の毛糸は、いまからもう二十年の前、私がまだ初等科にかよっていた頃、お母さまがこれで私の頸巻を編んで下さった毛糸だった。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
その頃の小学校は尋常と高等とを兼ねたもので、初等科、中等科、高等科の三種にわかれていた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
初等科は六級、中等科は六級、高等科は四級で、学年制度でないから、初学の生徒は先ず初等科の第六級に編入され、それから第五級に進み、第四級にすすむという順序で、初等科第一級を終ると中等科第六級に編入される。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
それであるから、級の数はひどく多いが、初等科と中等科をやはり六年間で終了するわけで、そのほかに毎月一回の小試験があった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
かたがた、柿丘自身も、かねてから、科学というものに大きい憧れを持っていたこととて、これを機会に、初等科的な実験から習いはじめるという話だった。
— 海野十三 『振動魔』 青空文庫