宮柱
みやばしら
名詞
標準
文例 · 用例
宮柱太しく立てる神殿いと広く潔らなるに、此方より彼方へ二行に点しつらねたる御燈明の奥深く見えたる、祝詞の声のほがらかに澄みて聞えたる、胆にこたえ身に浸みて有りがたく覚えぬ。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
)思へ、天業恢弘の黎明、鎭みに鎭む底つ岩根の上に宮柱太しき立てた橿原の高御座を、人皇第一代|神倭磐余彦の天皇を、ああ、大和は國のまほろば、とりよろふ青垣、鵄は舞ひ、朗かにおほらかに草も木も言祝ぎ謳つた。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
白木の宮柱に萱葺の屋根をした素朴な社でありました。
— 田中貢太郎 『宇賀長者物語』 青空文庫
祠は神武天皇の御世にはじまり、底つ岩根に宮柱ふとしきたち、高天原に千木高知り、萬古儼として威靈を留む。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫
その中心地、小金ヶ原へ一夜のうちに出来た仮宮の宮柱も、みるみる太くなりました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
第四回 宮柱、太しく立てて、東洋を、鎮護の神と仰がるる、招魂社の片辺りに。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
かれ此地ぞいと吉き地」と詔りたまひて、底つ石根に宮柱太しり、高天の原に氷椽高しりてましましき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
此處こそはたいへん吉い處である」と仰せられて、地の下の石根に宮柱を壯大に立て、天上に千木を高く上げて宮殿を御造營遊ばされました。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫