さあらぬ体
さあらぬてい
表現名詞
標準
unconcerned air
文例 · 用例
とはいえども渠はさあらぬ体に答えたりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
だが、それを口に出すのは気の毒なのでさあらぬ体に言った。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
」 と始めて金盥を覗込んで俯向いた時、人知れず目をしばたたいたが、さあらぬ体で、「御清書ですかい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
貫一はかく自ら慰めて、さすがに彼の巧言を憎し可恨しとは思ひつつも、枉げてさあらぬ体に聴きゐたるなりけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
名乗りを聞くと将右衛門の眼、ピカリとばかり一閃したが、さあらぬ体で聞き返した。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
「先程は沢山頂戴いたしまして有難うございました」「荷物は間違いなくついたでしょうね」 しめたと心中|雀躍しながら渡辺はさあらぬ体で云った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
庄司署長も根岸刑事も飛び立つ思いであるが、さあらぬ体で、この先の返答をじっと待った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
――と、いうことも漏れ聴いたが――」 雪之丞は、さては平馬が、すでに何か耳に入れたな――と、悟ったが、さあらぬ体で、「と、おおせられますと?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
彼はさあらぬ体で部屋に入ってきたが、その目は何かを訴えていた。
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