居眠る
いねむる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to doze off
文例 · 用例
頬被のずんぐり者は、腕を組んで立ったなり、こくりこくりと居眠る…… 饂飩屋が、ぼやんとした顔を上げた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
喧嘩しながら居眠るほど、酔っていた男を正気の相手が刃物で、而も多人数で切ったのですから、ぼくの運がわるく、而も丹毒で苦しみ、病院費の為、……おやじの残したいまは只一軒のうちを高利貸に抵当にして母は、兄と争い乍ら金を送ってくれました。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
幼子が夕食を食べながら居眠るように、幾日か続いた強行軍で、兵士が歩きながら眠るように、それと同じく眠いのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
頼光が土蜘蛛に悩まさるる折、綱、金時が宿直する古画等に彼輩この風に居眠る体を画けるを見れば、前に引いた信実の歌などに深山隠れの宿直猿とあるは夜を守って平臥せぬ意と見ゆ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
彼は高い建物の上方を仰いだり、門の壁にぺったりと背中をつけて居眠るように立ってみたりしていると、ふと、向うから若い三人の支那人の来るのを見た。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
やよ哥薩克よ、居眠るな、山路はいとも危険なり!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
赤いモスコー、四角い伯林、酔うがミュンヘン、歌うが維納、躍る巴里や居眠る倫敦、海を渡れば自由の亜米利加。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
そして汽車、電車の中で居眠る人間の顔がなぜ不正確で歪みがあるのかを少し情けなく思うことである。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
作例 · 標準
ストーブの前の特等席を陣取った猫が、丸くなってすっかり居眠っている。
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帰りの電車で座席に座れた途端、心地よい揺れに身を任せて気づけば居眠っていた。
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映画が始まって10分もしないうちに、隣の席の友人は静かに居眠り始めた。
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