根差し
ねざし
名詞
標準
文例 · 用例
かようにして、孤独は最も深い愛に根差している。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
それだから何等かの外国の改革を移植しようとする凡ての企ては、それに対する要求が自己自身の国民のより深い中心のうちに根差してゐない場合、馬鹿なことである。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
かやうにして、孤獨は最も深い愛に根差してゐる。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
人間の社会性ははるかに深く根差してをり、人間は最も内密な行為においても社会的に規定されてゐる。
— 三木清 『日記と自叙伝』 青空文庫
けれども、後にはよく考えなければならない、悲しい思いが深く根差したのである。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
「自分の一生懸命な質問は、明かに弱味を見せたくなさ、尊敬を失いたくなさに根差している虚勢で、お為ごかしの否定を与えられ、また或る種の人々は、彼の口軽な、頓智のいい戯談で、巧にはぐらかしてしまう。
— 宮本百合子 『地は饒なり』 青空文庫
妻の心に根差してゐる事を、遲かれ疾かれ起るべきある光景を思ひ出すと、馬越は女房でも誰れでも斬りきざむか毆り殺したくなつたが、さうなつて行くまでの波瀾に自分が堪へられるやうでなかつた。
— 正宗白鳥 『假面』 青空文庫
現地の土に根差した資料が少ないので、実際にやってみると、案外に役に立たない場合が多い。
— 中谷宇吉郎 『北海道開発に消えた八百億円』 青空文庫