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かける
名詞
1
標準
文例 · 用例
既に処世上、何等確信なき社会の多くが、流行にられて今の世にあっては、斯くせねばならぬかの如くに誤解し、日常の要務をば次にして、やれ家庭の趣味じゃ、家庭の娯楽じゃと騒ぎ散らす様であったならば、今の家庭説は徒らに社会に驕奢を勧めたるの結果に陥るのである。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
民子は一町ほど先へ行ってから、気がついて振り返るや否や、あれッと叫んでけ戻ってきた。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「オールドゥーヴル」は「前菜」に殆ど逐されたかたちである。
九鬼周造 外来語所感 青空文庫
「ベースボール」は「野球」に完全に逐されてしまった。
九鬼周造 外来語所感 青空文庫
そういう時に彼女は、その紳士めかした化猫の尻尾をつかんで、街路に叩きつけてやりたいという、狂気めいた憎悪の激情にり立てられ、どうしても押えることができなかった。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
彼女はすっかりヒステリックになり、烈しい突発的の行動にり立てられる、激情の強い発作を感じて来た。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
そこで仏陀やショペンハウエルの教える通り、宇宙は無明の闇夜であって、無目的な生命意慾にられながら、無限に尽きない業の連鎖を繰返しているところの、嘆きと煩悩の娑婆世界に外ならない。
萩原朔太郎 老年と人生 青空文庫
だが一番困つたのは、意識の反対衝動にられることだつた。
萩原朔太郎 僕の孤独癖について 青空文庫