男僧
なんそう
名詞
標準
文例 · 用例
明るくなって見ると、二列の僧座の一方は黒衣の男僧であって、一方は白衣の尼僧であるのが分る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
左側、男僧の列の先頭に立つ舎利弗、進み出でて先ず恭しく問候する。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
目のさめるようなみずみずしい美男僧でした。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
弁信よりは、もう少し稚さい、十一二歳でもあろうか、やっぱり弁信と同じことに頭を円めて、身に法衣を纏っているが、弁信と根本的に相違しているのは、あれはあれでも男僧の身でしたが、これは女の法体、一口に言ってしまえば尼さんです。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかしその当事者がもし男僧でありますとその男僧と相手の女は十円ずつの罰金を納めなければならぬ。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
峰の上の方にある寺は男僧の寺で少しく下にある寺が女僧の寺です。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
で、その寺には男僧が二百三十名、女僧が七十二名居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
尼の偉いのになると男僧も及ばぬのがある」「ひどく感服されたの」「はなしに聞いていた慧春尼のごとき者だ」「慧春尼というのは」「鎌倉の世の頃に、相模の糟谷に生れ、容姿花のごとき美人だったが、年三十を過ぐるや、尼となって、無数の恋人を唖然とさせてしまった。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫