季世
きせい
名詞
標準
degenerate age
文例 · 用例
姑息政治を賢なりとする季世の政府が實力者に對する措置はいつも是の如きものであつた。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
寿陵余子生れてこの季世にあり。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
何の為めに祖国の歌とマルセールの歌とは日耳曼と仏蘭西に歓迎せられしか、何の為めにウイッチャル、ロングフェロー等は合衆国に歓迎せられしか、何の為めに頼山陽は幕府の季世に歓迎せられしか、彼等は一世の最大希望を見て之が為めに歌ひたればなり。
— 山路愛山 『詩人論』 青空文庫
公子のほうは平安朝|季世の、自信と自尊心を身につけた藤原一門の才女の典型で、膚の色は深く沈んで眉毛が黒々と際立ち、眼は淀まぬ色をたたえて従容と見ひらかれている。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
公子のほうは、平安季世の自信と自尊心を身につけた藤原一門の才女の典型で、膚の色は深く沈んで黛が黒々と際立ち、眼は淀まぬ色をたたえて従容と見ひらかれている。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
この日から行子は三層閣の部屋にいて、大炊介をひき寄せるための機略を練ることになるのだが、その前に戦国季世の女性とはどういうものだったか考えてみたい。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
「足利季世記」の記載で、よく武道史の引証になっているが、日置弾正のそれは、自身の修行を目的とするよりは、日置流の自己の工夫を、世に宣布するという方が目的の重要であったようである。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
と、こけ勘はいきせい切って追いあがりましたが、遠巻にした見物も、二人の徒も、いくら待っても鍍金が来なかったというじゃありませんか。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
季世の思想家たちは、新しい時代の到来を予見していた。
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物語は、まさに季世と呼べる時代を背景に展開する。
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彼は季世の混乱の中でも、変わらぬ信念を貫いた。
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