鍍
鍍
名詞
標準
文例 · 用例
附け鬚模樣の銀鍍金の楯があなたによく似合ふさうですよ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
私がそれを言つたところで、所詮は、一夜勉強の恥づかしい軽薄の鍍金である。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
古い達磨の軸物、銀|鍍金の時計の鎖、襟垢の着いた女の半纏、玩具の汽車、蚊帳、ペンキ絵、碁石、鉋、子供の産衣まで、十七銭だ、二十銭だと言って笑いもせずに売り買いするのでした。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
附け鬚模様の銀|鍍金の楯があなたによく似合うそうですよ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
殆んど同時に、陳長財の手元にもニッケル鍍金のものがピカッと光った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
これに反して日本出来のは見掛けのニッケル鍍金などに無用な骨を折って、使用の方からは根本的な、油の漏れないという事の注意さえ忘れている。
— 寺田寅彦 『石油ランプ』 青空文庫
米良が電流に乗ってリー・シー・ツワンの部屋に這入ると、彼は寝台のなかで外出着をつけて胸には瀝青を鍍金した勲章をぶらさげていた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
手にわるさに落ちたと見えて札は持たず、鍍金の銀煙管を構えながら、めりやすの股引を前はだけに、片膝を立てていたのが、その膝頭に頬骨をたたき着けるようにして、「くすくすくす。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫