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随臣

ずいしん
名詞
1
標準
文例 · 用例
「…………」 越前守も、遠く、芝の上に坐して、吉宗のすがたへ、随臣の礼をとっていたが、ふと、吉宗が立つと、とたんに、五体の骨がばらばらになったように、畏れおののいて、いつまでも泣いていた。
吉川英治 大岡越前 青空文庫
陣の中央はこれ天象の太陽|座、すなわち、武田伊那丸の大将座、陰陽脇備え、畳備え、旗本随臣たち楯の如くまんまんとこれをかこみ、伝令旗持ちはその左右に、槍組、白刃組、弓組をせんとうに、小荷駄、後備えはもっともしんがりに、いましも、三軍|星をいただき、法師野さしていそいできた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
髪は油の光もない茶筌に結び、色浅黒く爛々たる眼は七万石の主公随臣を睥睨して垢じみた黒紋服に太骨の鉄扇を右手に握り、左の手は胸までそよぐ顎髯を扱いて悠々然と座に着いた。
吉川英治 剣難女難 青空文庫
元康の随臣たちも、清洲の町へはいると、初めて和んだ眸となった。
第三分冊 新書太閤記 青空文庫
或る者は、元康の人品を、寡言温容だが、武略にかけてはどうかといい、或る者は、元康その者より、きょう従れている随臣の中に、秀でた骨がらの者がある。
第三分冊 新書太閤記 青空文庫
両家老は、ただもう、勅使の随臣でいっぱいに溢れた宿舎の混雑に、口やかましくばかりあって、目先の事に趁われていたが、心ある家臣のうちでは、そっと、主人の内匠頭の気色をながめて、その顔いろに、不快なものが現われないことを、祈っていた。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
楊奉は、その敵が、雑多な雑軍なのを見て、「珠玉、財物を、みな道へ捨てなさい」 と、帝や随臣にすすめた。
草莽の巻 三国志 青空文庫
すると曹丕の随臣は、「御曹司のお顔を知らんか」と、あべこべに叱りとばした。
孔明の巻 三国志 青空文庫