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一陣

いちじん
名詞
1
標準
gust of wind
文例 · 用例
「嘘ですよ」一陣の風がスケッチブックをぱらぱらめくって、裸婦や花のデッサンをちらちら見せた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
又五分位すると不意に思出したやうに一陣の風がどうつと吹きつけてしばらくは家鳴り震動する、又ぴつたりと止む。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
また五分くらいすると不意に思い出したように一陣の風がどうっと吹きつけてしばらくは家鳴り震動する、またぴたりと止む、するとまた雨の音と川瀬のせせらぎとが新たな感覚をもって枕に迫って来る。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
一陣の風小高い丘を襲えば、幾千万の木の葉高く大空に舞うて、小鳥の群かのごとく遠く飛び去る。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
この哀れなる姿をめぐりて漂う調べの身にしみし時、霧雨のなごり冷ややかに顔をかすめし時、一陣の風木立ちを過ぎて夕闇|嘯きし時、この切那われはこの姉妹の行く末のいかに浅ましきやを鮮やかに見たる心地せり。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
』 この時、風一陣、窓に近き栗の梢を魔ありて揉みしようなる音す。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
私はその時なんという事なしに矛盾不調和を感ずる一方では、またつめたい薄暗い岩室の中にそよそよと一陣の春風が吹き、一道の日光がさし込んだような心持ちもあった事を自白しなければならない。
寺田寅彦 蓄音機 青空文庫
砂の上に立てられた三十年の空しい樓閣――それは今跡方もなく一陣の嵐に頽れてしまつた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
作例 · 標準
窓を開けた途端、一陣の風が吹き込み、デスクに置かれた書類を派手に散らした。
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蒸し暑い午後のグラウンドに一陣の涼風が吹き抜け、球児たちは一時の涼を得た。
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行き詰まった組織に一陣の風を吹き込むべく、外部から若手コンサルタントが招致された。
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激しい雷雨の前触れか、一陣の不気味な風が木々を大きく揺らした。
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2
標準
vanguard
作例 · 標準
敵の防衛線を突破するため、精鋭からなる一陣が先陣を切って猛然と突撃した。
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夕闇迫る校庭に一陣の風が吹き抜け、乾いた砂埃が激しく舞い上がった。
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一陣の風のように現れたかと思えば、彼はもうあんな遠くまで走り去っているよ」
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開門の合図とともに、お目当ての限定品を求めて詰めかけたファンの一陣が場内へなだれ込んだ。
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