親和的
しんわてき
名詞
標準
文例 · 用例
つまり……ドドは、そこにいる原始人と親和的な、黒猩々との雑交児だろうということだ。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
かくてその業績及び影響の方面から見て、ゲーテの精神の本質と活動とのうちには歴史に対する或る親和的なもの、積極的なものが含まれてゐたと考へられる。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
かくてゲーテは歴史に対し一面親和的に他面敵対的に、両重の関係に立つてゐたといふことが推察されよう。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
然し第三に、我々の研究は、ゲーテに親和的に感じ、その伝統を継がうとする現代の歴史学の或る傾向に対する批判の意味を含むであらう。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
然しまたゲーテが直観の人間であつたことは却て、彼を歴史と親和的ならしめるのではなからうか。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
我々は有機的發展の思想が歴史と藝術とを親和的に見ることに就いて述べたが、實際、藝術が特に完結的な全體の理念に結び付くことは多くの人々によつて屡々語られたところである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
そして、だらだらと粘強いこの人の親和的な弁舌を聞いていると、私は例の曲者を私のうちに意識する。
— 原民喜 『曲者』 青空文庫
――翌日、私は勤め先でどうも私のものごしに、人に対して親和的な調子が溢れそうになるのを、どうすることもできなかった。
— 原民喜 『曲者』 青空文庫