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昇騰

しょうとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
芸術が自由であれば、それだけ高く昇騰すると信ずることは、凧のあがるのを阻むのは、その糸だと信ずることであります。
太宰治 鬱屈禍 青空文庫
音も立てずに、黒い蛇腹が前にのめり出しで、そしてそのうしろから火炎の昇騰してゐる、高い塀が、音もなしに傾きかかる。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から 青空文庫
兎角する程に結びの綱は解かれて、吾等兩人を乘せたる輕氣球は、遂に勢よく昇騰をはじめた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
泡は、泡とは、圧迫する水の圧力を突き破って昇騰する気力である。
横光利一 上海 青空文庫
昇騰する心の波はまた、背後の金庫へ向つて行く。
林芙美子 浮雲 青空文庫
数百台の攻撃ロケット艇が地表から天空真一文字に昇騰していった。
海野十三 十八時の音楽浴 青空文庫
中隊長機はくるりと身をひるがえして、急昇騰をやり、勇ましくも『富士』に立ち向って来た。
平田晋策 昭和遊撃隊 青空文庫
暗い穴の口から、地の底から昇騰する冷気がひえびえと室内に充ちて来る。
地に潜むもの 地上 青空文庫