処女雪
しょじょゆき
名詞
標準
virgin snow
文例 · 用例
この雪は、夕方から八時まで降った処女雪で、美しい雪の肌には他のスキーの跡は殆んどなく、時たま人家の前で新しいスキーの跡と交叉したり、犬の足跡がもつれたりしている以外には、疑問のスキーを邪魔するものはなかった。
— 大阪圭吉 『寒の夜晴れ』 青空文庫
長い二本のスキーが、まるで身体の一部分みたいにいうことを聞いて、公園の処女雪には何百本もの見事なスプールが残された。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫
長い二本のスキーが、まるでからだの一部分みたいにいうことを聞いて、公園の処女雪には何百本のみごとなスプールが残された。
— 石川欣一 『針の木のいけにえ』 青空文庫
虫眼鏡の視野の中で、一人でコースを選定しながら、眼を移して行くとまるでスキーで、自分がこの処女雪の秘境を、自在に滑り廻っているような錯覚に陥ることが多かった。
— 中谷宇吉郎 『大雪山二題』 青空文庫