須弥壇
しゅみだん
名詞
標準
dais for a Buddhist image
文例 · 用例
この柱が、須弥壇の四隅にある、まことに天上の柱である。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
須弥壇は四座あって、壇上には弥陀、観音、勢至の三尊、二天、六地蔵が安置され、壇の中は、真中に清衡、左に基衡、右に秀衡の棺が納まり、ここに、各|一口の剣を抱き、鎮守府将軍の印を帯び、錦袍に包まれた、三つの屍がまだそのままに横わっているそうである。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
この須弥壇を左に、一架を高く設けて、ここに、紺紙金泥の一巻を半ば開いて捧げてある。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
三人はそれから本堂にのぼると、狭いながらも正面には型のごとくに須弥壇が設けられて、ひと通りの仏具は整っていた。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
四人がこれまでに盗んだ金や、右から左に処分することの出来ないような金目の品々が、寺の何処にか隠してあるに相違ないというので、二人は人目に付かないように忍び込んで、墓場や床下を掘ってみたり、須弥壇を掻き廻してみたり、心あたりの場所を一々探していたが、それがどうも見付からない。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
あとへ続くと、須弥壇も仏具も何もない。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
これには甚六も恐れをなして、村にいる山伏を頼んで祈祷をしてもらおうとすると、須弥壇が動きだしたり、榊立や山伏の錫杖が何人が投げるともなしに家の外へ飛んででたりするので、山伏も恐れて逃げて往った。
— 田中貢太郎 『一緒に歩く亡霊』 青空文庫
しかも、ここへ来ればもうだいじょうぶといわぬばかりに、足音さえも高めて、須弥壇の横からどんどん奥へぬけると、かって知ったもののように、がらがらとそこの網戸をあけながら位牌堂の中へはいって、ぴたりとまた戸を締めきりました。
— 血の降るへや 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
本堂の正面にある須弥壇の上には、黄金色に輝く御本尊が静かに安置されている。
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職人が数ヶ月かけて完成させた須弥壇には、緻密な龍や雲の彫刻が施されていた。
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法要の際、僧侶たちは須弥壇を囲むようにして厳かに経を唱え始めた。
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ウィキペディア
須弥壇(しゅみだん)とは、仏教寺院において本尊を安置する場所であり、仏像等を安置するために一段高く設けられた場所のこと。須弥山に由来する。 須弥壇の上は仏の領域とされ、壇上に直接諸仏を安置する場合と、厨子や宮殿(くうでん)を置いて、その中に仏像等を安置する場合がある。和様、禅宗様、折衷様がある。形態として床に直接置く背丈の高いものと、上置式の背丈の低いものがあるが、前者が圧倒的に多く、後者は日蓮正宗以外ではほとんど用いられていない。
出典: 須弥壇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0