蔗
しょ
名詞
標準
文例 · 用例
父のかかりつけの医者は、その地方で名医と言われている人であったが、その処方は、甚だ奇怪なもので、蘆の根だの、三年霜に打たれた甘蔗だのを必要とした。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
自分は毎朝、河原へ蘆の根を掘りに行き、また、三年霜に打たれた甘蔗を捜しまわらなければいけなかった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
それから医者をかえて、さらに有名な大先生にかかったが、こんどは、蘆の根や、三年霜に打たれた甘蔗のかわりに、蟋蟀一つがい、平地木十株、敗鼓皮丸などという不思議なものが必要だった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
三年霜に打れた甘蔗、原配の蟋蟀、敗鼓皮丸、そんなものはなんだ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
裏の甘蔗畑が月に照らされて一枚一枚の甘蔗の葉影も鮮やかに数へることが出来た。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
それには互に甘蔗を栽培して、どっちが甘いのが出来るか、それによって勝負を決しようと約束した。
— 岡本かの子 『愚かな男の話』 青空文庫
甘蔗は元来甘いものであるが、その甘いものへもって来て砂糖の汁を肥料としてかけたら一層甘い甘蔗が出来るに相違ない。
— 岡本かの子 『愚かな男の話』 青空文庫
と、せっせと甘蔗の苗に砂糖汁をかけた。
— 岡本かの子 『愚かな男の話』 青空文庫