思えてならない
おもえてならない
表現
標準
cannot help feeling that
文例 · 用例
僕にはその忍び寄った人間が僕の秘密を知っているように思えてならない。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
しかし、撲り、蹴り倒すといっても、今となってみれば妻の体に指一本ふれることも、けがらわしいもののように思えてならない。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
ボヘミア王とアイリーン・アドラーの写真の一件であるが、『四人の誓い』の不思議な依頼や『緋のエチュード』にまつわる異常な展開を思い出すにつけ、わが友人に解きほぐせぬものとは、それこそ奇妙にもつれたものであると思えてならない。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
パーソナルコンピューターとは、つくづくコンピューター界の鬼っ子に思えてならない。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
私は、あなたが私の兄さんのような気がする』といいながら、何かしていてあとは聞こえなかったが、今度は、西沢め、『おれもお前が、私の妹のように思えてならない』ってやがるんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
女房たちをその座敷に集めて話し合うのであったが、源氏の隠れた恋人である中納言の君が、人には言えない悲しみを一人でしている様子を源氏は哀れに思えてならないのである。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
「今になってみると、よくここまで来たものだと思えてならないわ。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
不幸にして私たちは問題の自動車を見かけなかったけれど、見知らぬ紳士のこころもちはよくわかるように思えてならない。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
例句