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はだ
名詞
1
標準
文例 · 用例
山深き暁のながめ、しんしんとして物一つ動かぬ静かさはにしみわたりて単衣に寒さを覚えたり。
伊藤左千夫 滝見の旅 青空文庫
痩せぎすであったけれども顔は丸い方で、透き徹るほど白い皮に紅味をおんだ、誠に光沢の好い児であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
私は書生袴に帽子を被り、汗ばんだ皮を感じながら、それでも右の肩を高く怒らし、独逸学生の青春気質を表象する、あの浪漫的の豪壮を感じつつ歩いて居た。
萩原朔太郎 夏帽子 青空文庫
みよ すべての美しい寢臺の中で 娘たちの胸は互にやさしく抱きあふ心と心と手と手と足と足とからだとからだとを紐にてむすびつけよ心と心と手と手と足と足とからだとからだとを撫でることによりて慰めあへよこのまつ白の寢臺の中ではなんといふ美しい娘たちの皮のよろこびだなんといふいぢらしい感情のためいきだ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
おおいとしげな私の新芽よはちきれる細胞よいま過去のいつさいのものに別れを告げずゐぶん愉快になり太陽のきらきらする芝生の上でなまあたらしい人間の皮の上でてんでに春のぽるかを踊るときだ。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
多くの知識婦人に見る範疇として、彼女の容姿は瘠形で背が高く、少し黄色味のある皮をもった神経質の女であった。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
意氣は銷沈し、情熱は涸れ、汗のやうな惡寒がきびわるく皮の上に流れてゐる。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
そこで私の方針は、耳や、口や、鼻や、眼や、皮全體の上から眞理を感得することになつて居る。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫