開塾
かいじゅく
名詞
標準
文例 · 用例
開塾後は、食事は朝昼晩、塾生といっしょに本館でとることになっていたので、台所は四畳半の縁先に下屋をおろして当分間に合わせることになっていた。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
開塾の日取りが、次郎の中学卒業よりもわずかに一か月ばかり前になっていたのは、かれにとってくやしいことであったにちがいない。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
しかし、かれにとっての最大の喜びは、何といっでも、田沼先生――開塾以来、田沼さんは自然みんなに先生と呼はれるようになっていた――にたびたび接して、直接言葉をかけてもらうようになったことであった。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
朝倉先生の開塾式における言葉もまた、次郎にとって新しい感激の種だった。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
この決心は、かれが第一回目の開塾以来考えぬいた結果固めていたことで、朝倉先生がそのために自分を放逐するといわないかぎり、ひるがえさないつもりでいたのである。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
それはあるいは数日後にせまっている第十回目の開塾にそなえる心の用意であるのかもしれない。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
開塾の準備は、これですっかりととのったわけで、天気はいいし、いつもなら、新しい塾生を迎える喜びで胸が一ぱいになるはずなのだが、今度はどうもそうはいかない。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
開塾が近づくにつれて、かえって気持ちが落ちつかなくなって来るのである。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫