極楽世界
ごくらくせかい
名詞
標準
Sukhavati
文例 · 用例
この心境を説明するのに、人間の言葉に詰って「極楽世界」とか「三昧王三昧」とか、いろいろなことを言いますが、やはり片手落ちの表現に過ぎません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
本来を云えば弥陀なり弥勒なり釈迦なりを頼んで、何かムニャムニャを唱えて、そして自分一人極楽世界へ転居して涼しい顔をしようと云うのは、随分虫のいいことで、世の諺に謂う「雪隠で饅頭を食う」料簡、汚い、けちなことである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
仏像の装飾、花机の被いなどの華美さに極楽世界もたやすく想像することができた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
こうしたはなやかな遊びも派手な人出入りの物音も遠く離れた所で聞いている紫の女王以外の夫人たちは、極楽世界に生まれても下品下生の仏で、まだ開かない蓮の蕾の中にこもっている気がされた。
— 初音 『源氏物語』 青空文庫
金もてゆく時は極楽世界も遠からず、貧しき者はたとえば過りて極楽に行くとても、元来かねずきの極楽なれば、諸傍輩の出合あしくなりて追い出されぬべし。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
キチガイ患者の極楽世界じゃ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
忠平の顔面に残っていた苦悶の表情が、あとかたもなく緩み消えて、死人のみが知る極楽世界の静かな静かな満足をひそやかに微笑んでいるかのような、気高い、ありがたい表情になった。
— 夢野久作 『眼を開く』 青空文庫
前年亜米利加に行た時には小さな船で海上三十七日も掛たと云うのが、今度のコロラドは四千|噸の飛脚船、船中の一切万事、実に極楽世界で、廿二日目に桑港に着た。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
作例 · 標準
誰もが知るように、極楽世界は苦しみのない安楽な場所だ。
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この物語では、主人公が不老不死の極楽世界を目指す。
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想像上の楽園、極楽世界に辿り着くまでの旅は、困難に満ちていた。
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