立札
たてふだ
名詞
標準
文例 · 用例
恰度立札ほどの高さに、骨はしらじらととんがつてゐる。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
煉瓦塀に春を発見した福助人形の影法師孤児の下駄が置き忘れてありました公園の入口ペンキのはげた立札心よ!
— 中原中也 『(風船玉の衝突)』 青空文庫
近寄って見たら、小杉未醒原作、農民美術と立札してあった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
鳥居は六十一年目に立て替える定めだそうで、今のは二十七回だと、立札がしてあるが、そんなことはどうでもいい。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
一方には自動車道という大きな立札もある。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
有名な狸小路では到る処投売りの立札が立っていた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
浅草の親戚を見舞うことは断念して松住町から御茶の水の方へ上がって行くと、女子高等師範の庭は杏雲堂病院の避難所になっていると立札が読まれる。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
十里四方には人らしい者もないように、船を纜った大木の松の幹に立札して、渡船銭三文とある。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫