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余念もなく

よねんもなく
副詞
1
標準
earnestly
文例 · 用例
岩角を一つ曲ると、かすかな燈火の灯かげに照し出され、一人の若い男が、天井から垂れ下っている大きな乳房に吸い付いて余念もなく啜っている不恰好なさまを見出した。
岡本かの子 富士 青空文庫
かやが、余念もなくそんなにして居る或日の午後であった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
併し私はただ閑静だと思ったばかりで、別に寂しいとも怖いとも思わず、斯ういう夜の景色は確に一つの画題になると、只管にわが職業にのみ心を傾けて、余念もなく庭を眺めていたが、やがて気が注いて窓を鎖じ、再び寝台の上に横になると、柱時計が恰も二時を告げた。
岡本綺堂 画工と幽霊 青空文庫
それから二十余年の間、彼女は此の窟を宿として、余念もなく赤児を育てていた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
大樹の聳ゆる下に落葉焚く煙が白く※って、彼のお杉|婆は窟を背後に、余念もなく稗の粥を煮ていたが、彼女の耳は非常に敏かった。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
為事に興が乗つて来れば、余念もなく夜を徹してしまふこともある。
森鴎外 妄想 青空文庫
で私は又、日本橋へ戻つて叔父の知合ひの毛織物輸入商のオフイスに寄宿して余念もなくタイプライターなどを叩いてゐるうちに「十三人」の第二号に、学生時代に書いたもののうちから鈴木に選ばれた「爪」といふ小篇が載つたのを偶然にも未知の島崎藤村先生に御手紙で讃められ「新小説」の新進作家号に紹介された。
牧野信一 文学的自叙伝 青空文庫
私はまたおとなしい方で御座いましたのか、あまり泣いたりなぞしたおぼえはありませぬようで、六つか七つにもなりますと、お母様から小切を頂いて頭の丸いお人形を作ったり、お母様が美濃紙にお写しになった下絵をくり返しくり返し見たりして余念もなく遊ぶのでした。
夢野久作 押絵の奇蹟 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは、余念もなくブロック遊びに熱中していた。
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彼は新しい企画の準備に余念もなく取り組んでいる。
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彼女は余念もなく、次々と新しい作品を生み出している。
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余念もなく(よねんもなく) — 幻辞.com