高塀
たかべい
名詞
標準
tall fence
文例 · 用例
脱獄のシーンに現われる二重の高塀の描く単純で力強い並行線のパースペクチヴ。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
太鼓の音の、のびやかなあたりを、早足に急いで歸るのに、途中で橋を渡つて岸が違つて、石垣つゞきの高塀について、打つかりさうに大な黒い門を見た。
— 泉鏡花 『城崎を憶ふ』 青空文庫
黒塗の高塀が繞らされる。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
建築の出来上がった時、高塀と同じ黒塗にした門を見ると、なるほど深淵と云う、俗な隷書で書いた陶器の札が、電話番号の札と並べて掛けてある。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
忍び返しにも疵をつけず、松の枝にもさわらずに、この高塀を乗り越すというのは生優しいことじゃあねえ」 どう考えても、これは町家の娘などに出来そうな芸ではなかった。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
たとい石燈籠を足がかりにしても、町育ちの若い娘がこの高塀を自由自在に昇り降りすることは、とても出来そうには思われなかった。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
と云って、大抵の女があの高塀を無雑作に昇り降りすることが出来るもんじゃあない。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
早乙女どの、主水之介どの、年はとってもこの位の高塀、乗りこせぬわけではおじゃらぬがな、装束が邪魔になって身の自由が利かぬのじゃ。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
作例 · 標準
屋敷の周囲は立派な高塀で囲まれており、中の様子をうかがうことはできない。
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古い街並みには、黒塗りの高塀が続く風情ある路地が残っている。
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セキュリティのために設置された高塀が、近隣住民には威圧感を与えているようだ。
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