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漁業権

ぎょぎょうけん
名詞
1
標準
fishing rights
文例 · 用例
金融界の乾の手輩としてN・R漁業権を背景として、政党と政党の対立に山師の貫祿を見せた彼も、内閣が更迭すると疑獄事件のうずのなかに、不治の病を発してしまった。
吉行エイスケ 大阪万華鏡 青空文庫
―― この地方は北海道随一の鰊の豊漁地として知られてい、鰊場の漁業権もしたがって高価で、大丸もそのためには十万円に近い金を出していた。
島木健作 鰊漁場 青空文庫
それかといって漁業権を他人に譲り渡すこともすまい。
島木健作 鰊漁場 青空文庫
近年鮎が盛んで、鮎のゐる川なら遊釣りのアマチユアが乗り込まない所は無くなつて来たから、益々版図が広く面白くなつて来たに反し、彼等は税金だとか漁業権をやかましくいふ位なもので、自然に自滅するやうな有様となつて来た。
佐藤惣之助 釣心魚心 青空文庫
東支鉄道の問題、漁業権の問題でこのごろ日ソ国境に関心がたかまっている。
宮本百合子 道標 青空文庫
ピョートル・アレクサンドロヴィッチはまだほんの若い時分に遺産を相続するやいなや、よくはわからないが、何か川の漁業権とか、森の伐採権とかのことで、この修道院を相手にはてしのない訴訟を起こしたものであった。
カラマゾフの兄弟 青空文庫
で、例の領地の境界や、森林の伐採権や、川の漁業権など、いろいろの事柄に関する古い係争がなお引き続き、修道院相手の訴訟が遷延していたので、彼は親しく修道院長に会って、なんとか事件を円満に解決するわけにはいかないものか、ひとつ談合してみたいという口実のもとに、それを利用しようと考えたのである。
カラマゾフの兄弟 青空文庫
一人はまだついこのあいだ千ルーブルの寄進をしたばかりだし、いま一人は富裕な地主で、しかもいわば最高の教養を有する人で、訴訟の経過いかんによっては、川の漁業権に関して修道院内の人をことごとく左右し得る人物である。
カラマゾフの兄弟 青空文庫