腰差こしざし名詞1標準文例 · 用例』と思ひながら、玄竹は腰差しを預けようとすると、多田院から來た迎への男が手を振つて、『よろしい/\。— 上司小劍 『死刑』 青空文庫この三月、廃刀令が公布され、官員も市民も、ちょん髷を切ったのが開化の風と好かれている世間に、見ると健吉は、剥げてはいるが、昔ながらの朱鞘を一腰差し、髪は総髪にたばね、洗いざらした袷を着て、埃でよごれた脂足に、踵のすり減った駒下駄をはいていた。— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫