御太鼓
おたいこ
名詞
標準
very common way of tying a woman's kimono sash
文例 · 用例
」 と呟きつつ縁側に出でたるは、年紀の頃十六七、色白の丸ぽちゃにて可愛らしき女、髪は結立の銀杏返、綿銘仙の綿入を着て唐縮緬の帯御太鼓|結、小間使といふ風なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
とんとんと二段踏むと妹の御太鼓が奇麗に見える。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
その襟巻を行儀よく二つ折りにした折り目に他方の端をさし込んだその端がしわ一つなくきちんとそろって結び文の端のように、おたいこ結びの帯の端のように斜めに胸の上に現われていた。
— 寺田寅彦 『俳諧瑣談』 青空文庫
古い記者生活時代のくせで、人を呼びすてに話し、野田大塊、釈宗演のおたいこ。
— 宮本百合子 『一九二五年より一九二七年一月まで』 青空文庫
木内先生はメリンスの帶をおたいこにしめていました。
— 林芙美子 『クララ』 青空文庫
吉田をめぐる文士のおたいこ言葉(ニュアンス)天皇、宮様、首相、それぞれ段があって、うまいものだ、そして小説は益※、無くなる、荷風(放談)(エッセイ)これだけいうものもいない。
— 一九五〇年(昭和二十五年) 『日記』 青空文庫
――しかし、ベッドの上に泣き伏したのり子の綺麗な友禅の絽のおたいこは、なんとせつなく波うちもだえていただろう。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
おたいこならざるところを示すテクニックを心得ている。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
例句