水杯
みずさかずき
名詞
標準
farewell cups of water
文例 · 用例
彼らは当日、家を出るときに、銘々の妻子と水杯を掬み交わした。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
愛妻のおもとと水杯を交わすとき、格之介は、不覚にも涙を流した。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
その九十一 成善は藩学の職を辞して、この年三月二十一日に、母|五百と水杯を酌み交して別れ、駕籠に乗って家を出た。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
水杯を酌んだのは、当時の状況より推して、再会の期しがたきを思ったからである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
ただの百姓や商人など鋤鍬や帳面のほかはあまり手に取ッたこともないものが「サア軍だ」と駆り集められては親兄弟には涙の水杯で暇乞い。
— 山田美妙 『武蔵野』 青空文庫
私の永い幽界生活中にもお客様と水杯を重ねたのは、たしかこの時限りのようで、想い出すと自分ながら可笑しく感ぜられます。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
どれ、水杯を一つやらかして……」 道庵は一杯グッと飲んでからに、袴の塵を打払って、「御免よ」といって人立ちを分けて舞台の方へ進み出しましたから、米友もじっとしてはおられず、それにつづいて舞台へと進みました。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「われわれはどこまでも穏かに、どこまでも従順にして来たのに、警察のやり方はわれわれを威嚇して事を計ろうというのだ」と憤慨し、「水杯までして出て来たのだ。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
作例 · 標準
出征する友人と、固い決意を込めて水杯を交わした。
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昔の武士は、戦の前に水杯をすることで覚悟を示した。
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「いざ出陣!」と、皆で水杯を飲み干した。
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