隠操
いんみさお
名詞
標準
文例 · 用例
また、洛外の滝の本坊にいるという隠操の雅人、松花堂昭乗の淡味な即興風のものにも心をひかれた。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
いま、先生は経世の奇才、救民の天質を備えながら、深く身をかくし、若年におわしながら、早くも山林に隠操をお求めになるなどとは――失礼ながら、忠孝の道に背きましょう。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
彼の短所と「独行道」のことば それにしても、彼の晩年の哲理だの、高潔な隠操生活などから推して、武蔵が、弱冠からすでに大成した聖者めかしていた人間とは、私も考えていない。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
今日の藝術家たちには、木米のやうにつんぼであつたり、竹田の如く隱操生活を守つたりする要のない社會になつてゐるが、作品においてはどうだらう。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
彼がもし、畫にのみ、書にのみ、隱操の道へ方向をとつてゐたら、竹田にも劣らない深奧へ行つてゐたかも知れぬ。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
彼の短所と「獨行道」のことば それにしても、彼の「劍」の哲理の深さだの、晩年の高潔な隱操生活などから推して、武藏が弱冠からすでに大成した、聖者めかした人間とは、私も考へてゐない。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫