義胆
ぎたん
名詞
標準
文例 · 用例
「鉄石心と申しましても、よろしいようでございますよ」「だんだんヘチ物を望まれるようで」若い武士は興味を感じたらしい、面白そうにこういったが、「忠魂義胆などはいかがなもので?
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
「忠魂義胆がご入用なら、これからせいぜい骨を折って仕入れることにいたしましょう」 ――と、女の声がした。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
ずっと昔から今日まで、変らずお持ちつづけておいでになる、その忠魂義胆だけで、もうもう十分でございますよ」「どうもな、いよいよ変な女だ。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
功名も望まず栄誉も願わず、遠祖橘諸兄公以来の、忠心義胆が血となり涙となって、皇家へ御奉公仕ろうと、そう決心したのであった。
— 国枝史郎 『赤坂城の謀略』 青空文庫
実にかの演戯者たる愛国義胆の維新改革先達もまた意外となしたるや必せり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
たとい吾人にしてみずから欺かんと欲するもかの愛国義胆なる吾人が先輩に対してむしろ内心に恥ずることなからんや。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
それが梁山泊というものであったのか」 と本来の義胆から、たちどころに、彼も腹をすえて、仲間入りの一|諾を宋江まで申し出た。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
鹿之介の部下は、鹿之介幸盛と志をともにし、(誓って、毛利を討ち、旧主尼子氏を再興せん) と、いう義胆の者ばかりといっていい。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫