屏居
へいきょ
名詞動詞-サ変
標準
living in retirement
文例 · 用例
下宿にある岸本は当分客を謝るようにして、殆んど誰にも逢わずに屏居の日を送っていた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
これは師たる兼松石居が已に屏居を免されて藩の督学を拝したので、その門人もまた挙用せられたのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
後に失行があつたために士林の歯せざる所となり、須磨明石辺に屏居して歿したらしいと云ふことである。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
十五代続いた徳川家にようやく没落の悲運が来て、将軍|慶喜は寛永寺に屏居し恭順の意を示している一方、幕臣達は隊を組んで安房、下総、会津等へ日に夜に脱走を企てる。
— 国枝史郎 『開運の鼓』 青空文庫
然れども彼は亡邸のために、籍を削られ、禄を奪われ、家に屏居せしめられたり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
まだ夜のような冬の晨だが、彼はここに屏居いらい、朝々のそれを欠かしたことはない。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
ところが、ほどなく、師直は突如、罷免されて、屏居謹慎を仰せつかってしまった。
— 黒白帖 『私本太平記』 青空文庫
ところが、いざ、 師直の罷免、屏居 という思いきった人事改革の断をみると、一般の表情は予期に反して、師直の失脚を小気味よしとするよりも、「あの、木像蟹どのが、このままだまっているだろうか」 とする、恐れの方が、衆を大きく支配しだしていた。
— 黒白帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
政争に敗れた老中臣は、都から遠く離れた山里で静かに屏居の生活を送っている。
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第一線を退いた後は、故郷の小さな家で読書をしながら屏居したいと考えている。
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彼は世間の煩わしさから逃れるため、自ら望んで辺境の地へ屏居した。
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