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十人力

じゅうにんりき
名詞
1
標準
the strength of ten
文例 · 用例
自分は年が若い、相手は頑丈の大男ですから、善光寺の仁王さまを拝んで、十人力を授かるように祈って、角兵衛の出入りを付け狙っていると、そんな事とは夢にも知らずに、角兵衛は十二日の夜の五ツ頃(午後八時)に権田原の方へ出かけた。
唐人飴 半七捕物帳 青空文庫
博士は、その後に、「電波嬢」一名メリー・ウェルズなる人造人間を作るが、これが世にもまことに麗しい妙齢の婦人の相貌を備え、しかも機械力で二十人力の腕力があり、要所要所に六個の耳を備えて居り、時速六十|哩の快速力で、駈け出すことができるという鬼神のお松そっちのけの人造人間である。
海野十三 人造物語 青空文庫
冬になったら、十人力に強くなってお目にかかりましょう。
林芙美子 新版 放浪記 青空文庫
冬になったら、十人力に強くなってお目にかゝりましょう、いちかばちか行くところまで行きます、私の妻であり夫である、たった一ツの信ずる真黄な詩稿を持って、裏日本へ行って来ます。
林芙美子 放浪記(初出) 青空文庫
そして、徹夜までしたが、何も無いと知ると「役人も手がつけられねえ、八十人力だというからのう」 とか「邸の中に、お前、地雷火が伏せてあるんだとよう」 とか、話をした。
直木三十五 三人の相馬大作 青空文庫
芋侍の中でも、名代のあばれ者で、二十人力って――」「若い方も、強そうじゃ、ござんせんか」「あいつか」 二人が、湯屋の前を通り過ぎようとすると、暖簾の中から、鮮かな女が、出て来て「おや、休さん」「富士春か」「寄らんせんか」 富士春は、鬢を上げて、襟白粉だけであった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
――何しろ火星人の力ときたら、人間の十人力ぐらいのは、ざらにいる。
海野十三 火星兵団 青空文庫
お前さん知っていなさるかどうか、この向うの檜原の大岳山の麓に、昔おっそろしい力の強い若い衆があってね、なんでも三十人力あって、村々で人足を出し合う時には、その若いのが一人で、三十人分に通用したという話が残っていますよ。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
この重い箱、一人じゃ無理だよ。まるで十人力が必要だ!
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