覩
覩
名詞
標準
文例 · 用例
かくて餘物を覩るや。
— 泉鏡花 『術三則』 青空文庫
」「光景|覩るがごとし……詳いなあ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
臣|伏して祖訓を覩るに云えることあり、朝に正臣無く、内に奸悪あらば、則ち親王兵を訓して命を待ち、天子|密かに諸王に詔し、鎮兵を統領して之を討平せしむと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
俯しては観る 水中の」]、仰いでは覩る 雲際の禽。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
又其の賜詩三首の一に文章 金石を奏し、衿佩 儀刑を覩る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
人様々の顔の相好、おもいおもいの結髪風姿、聞覩に聚まる衣香襟影は紛然雑然として千態|万状、ナッカなか以て一々枚挙するに遑あらずで、それにこの辺は道幅が狭隘ので尚お一段と雑沓する。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
其中に親類の人達が集まって来る、お寺から坊さんが来る、其晩はお通夜で、翌日は葬式と、何だか家内が混雑するのに、覩る物聞く事皆珍らしいので、私は其に紛れて何とも思わなかったが、軈て葬式が済んで寺から帰って来ると、手伝の人も一人帰り二人帰りして、跡は又|家の者ばかりになる。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
会社員だという触込みであったが、覩ると聴くとは大違いで、一緒に世帯を持って見ると、いろいろの襤褸が見えて来た。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫