深沈
しんちん
形容詞-たる副詞-と形容動詞
標準
calm
文例 · 用例
汝今日の狂喜は他日汝の裏に熟して荘重深沈なる歓と化し汝の心はまさに※しき千象の宮、静かなる万籟の殿たるべし。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
もし、腹を立っちゃいけませんよ、失礼だが、私が仕送ってあげようじゃありませんか」 深沈なる馭者の魂も、このとき跳るばかりに動きぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
如何に深沈な人とは云え、かかる芽出度き折に当って何か考えに沈んで居る主人の様子を、訝しく思って窃に注意した。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
何はあれ関勝蔵の一隊を境にして、前の諸隊は一揆勢に向い、後の三与は政宗に備えながら、そして全軍が木村父子救援の為に佐沼の城を志して、差当りは高清水の敵城を屠らんと進行したのは稀有な陣法で、氏郷|雄毅深沈とは云え、十死一生、危きこと一髪を以て千鈞を繋ぐものである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
み空の花なる星、この世の星なる花、黙々として千古語らざれども、夜々|綢繆の思ひ絶えざる彷彿一味の調は、やがて絶海の孤島に謫死したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭凄惨の秋を奏でゝは人をして啾々の鬼哭に泣かしめ、時に鏗爾たる暮天の鐘に和して、劫風ともにたえざる深沈の声を作し。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
不安いま、黒き旗して死の海を船ゆく恐怖、深沈の極み真黒に点鍾の悲音たまたま、天候の険悪いよよ、闇憺とわが夜はくだつ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
近くは深沈としたブリュウブラックの潮の面に擾乱する水あさぎと白の泡沫。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
船は翠嶂山の下、深沈とした碧潭に来て、その棹をとめた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
作例 · 標準
深沈とした夜の静けさが、心を落ち着かせた。
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彼はどんな状況でも深沈としていて、慌てることはない。
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その寺院には深沈たる雰囲気が漂っている。
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標準
silently (of the passing of the night)
作例 · 標準
深沈として夜は更けていった。
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深沈とした時が流れる中で、彼女は思索にふけった。
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街が寝静まる中、深沈と雪が降り積もった。
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