平蜘蛛のよう
ひらぐものよう
表現形容動詞
標準
prostrating oneself
文例 · 用例
そして毎年船をどっさり仕立てまして、その船底の乾くときもなく、棹や櫂の乾くまもなもないほどおうかがわせ申しまして、絶えず貢物を奉り天地が亡びますまで無久にお仕え申しあげます」と、平蜘蛛のようになっておちかいをいたしました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
毎日毎日どこへ往っても、誰の前でも、平蜘蛛のようになって這いつくばって通った。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
川上機関大尉は、はっと体を縮めるなり、飛鳥のようにカンバスのうしろにとびこむと、そのかげに平蜘蛛のようにぴったりとはりついた。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
彼は木連格子のあいだからそれをそっと転がし込んで、自分は土のうえに平蜘蛛のように俯伏していた。
— 半鐘の怪 『半七捕物帳』 青空文庫
僕の顔を見ると、平蜘蛛のように、お辞儀をしながら、そのくせ、額ごしに、冷たい目でじろじろ見ていたかと思うと、いいにくそうに、『旦那はん。
— 菊池寛 『島原心中』 青空文庫
桃太郎はやはり旗を片手に、三匹の家来を従えたまま、平蜘蛛のようになった鬼の酋長へ厳かにこういい渡した。
— 芥川龍之介 『桃太郎』 青空文庫
口をポカンと開いて、今にも涎の垂れそうな顔をしたが、両手をさし上げたまま床の上にベッタリと、平蜘蛛のようにヒレ伏してしまった。
— 夢野久作 『ココナットの実』 青空文庫
給仕人が平蜘蛛のようになって謝っているがどうしても許さないのです。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
作例 · 標準
「すみませんでした」と、彼は平蜘蛛のようにお詫びした。
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上司の怒りに触れた新入社員は、平蜘蛛のように縮こまっていた。
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許しを請うかのように、彼は平蜘蛛のように頭を下げた。
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