消磨
しょうま
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
abrasion
文例 · 用例
そう考える以上は、場合によっては自分の大事な研究時間をずいぶん思い切って割いても世間の要求に応じるために忙しい想いをし、従ってそれだけの心のエネルギーを余計に消磨させなければならない。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
こういう習慣は物事に執着して徹底的にそれを追究するという能力をなしくずしに消磨させる。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
軍人たらんと欲して失敗し、外交家たらんと願うてまた蹉躓し、拠ろなしに一時横道に外れて文学三昧に遊んでいたが、夙昔の志望は決して消磨したのではなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
敵に対する怨みも憤りも、旅路の艱難に消磨せんとすることたびたびであった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
自己の主観的空想を消磨し尽して全然物と一致したる処に、かえって自己の真要求を満足し真の自己を見る事ができるのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
我々が物の真相を知るというのは、自己の妄想臆断即ちいわゆる主観的の者を消磨し尽して物の真相に一致した時、即ち純客観に一致した時始めてこれを能くするのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
がそのうちメキメキと、悪業を積むに従って、せっかく起こした懺悔心を、消磨させたのはいうまでもない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
朝鮮の近世の衰微は、過早に郡県政治が行なわれ、官吏の短い在職期間に、できるだけ多く搾取しようとした官僚政治により、遂に国民の生産的、建設的企図心を根底的に消磨し、生活し得る最小限度の生産が、人民の経済活動の目標となった結果であった。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
作例 · 標準
長年の使用による消磨で、部品の表面がすっかり平らになってしまった。
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激しい摩擦による消磨を防ぐため、潤滑油を定期的にさす必要がある。
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歴史的な石碑の表面は、雨風による消磨が進み、文字が読みにくくなっている。
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