身空
みそら
名詞
標準
body
文例 · 用例
ところで文部省で最初先づ云はれたことは、「若い身空で、ナンだ、けしからん」といふのでありました。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
開化の段階の低いことが、一朝一夕にして高まることはなく、多くの個人の不撓の努力を要することは勿論でありますが、何れにしろ事態打開の先づ第一歩は、「若い身空でイヤな病気」と感ずる前に、「病気の軽重と処分の軽重」が判明に頭なり良心なりに来ること、それに違ひはないと思ふのであります。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
妹も若い身空であるから、もしや何かの心得違ひでも仕出來して、自分から身を退かなければならないやうな破滅に陥つたのではあるまいか。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
時に俄に身空中にあり、或は直ちに身を破る、悶乱声を絶す。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
老人や隠居や病人共が、養生のために来ているなら結構であるが、若い身空で親爺の脛を噛り噛りロクな事もしないでブラブラ女の手を引いて歩るく、なんぞいう奴が多いから癪に触る。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
若い身空で下寺町の豊沢広昇という文楽の下っ端三味線ひきに入門して、浄瑠璃を習っていた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
若い身空で女の襷をして漬物樽の糠加減を弄っている姿なぞは頼まれてもできる芸ではない。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
父のそのいい置きを伝えた母は、また、その実家の罪滅しのためとて、若い身空ですべての慾情を断ったつもりでも、食意地だけは断たれず、嘆きつつもそれを自分の慾情の上に伝えている。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
作例 · 標準
「このような不甲斐ない身空でございますが、精一杯お役に立てるよう努めます」と深く頭を下げた。
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独り身という気楽な身空を謳歌していたが、最近はふとした瞬間に寂しさを感じることもある。
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病弱な身空でありながら、彼女は誰よりも情熱的にボランティア活動に打ち込んでいる。
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