田吾作
たごさく
名詞
標準
farmer
文例 · 用例
田舎から出て来たばかりの田吾作が一躍して帝都の檜舞台の立て役者になったようなものである。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
尤も自分のそれらの知人は、遠国から遥々都へ遊学に出た青年で、学校の制服を嫌つてピカ/\光る着物を着たり角帯をしめたり、そしてさうしない者を返つて田舎者だと云つて軽蔑する程の・以下の田吾作青年ばかりだつた。
— 牧野信一 『松竹座を見て(延若のこと)』 青空文庫
手前みてえな田吾作野郎にゃ悪いこたあ教えねえだ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
ところが、われわれ役人仲間には實に度し難い手合があつて、田吾作どもめ、芝居へなんぞてんで足踏みもしをらないのだ――尤も切符をただで貰つた場合は別だが。
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
舌をべろりと出して、大きな耳をだらりと垂れたまま、窓をじろじろ覗きこむんですもの――ほんとに田吾作つたらないわ!
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
人が見ればタイとイワシの見分けを知らぬ田吾作だと思いますよ。
— ――越後守安吾将軍の奮戦記―― 『決戦川中島 上杉謙信の巻』 青空文庫
今日、右翼再興の気運も、概ね人のフンドシを当にしての算用から割りだされた狡猾で頭の悪い田吾作論理の発展のようであるが、こういう手合いの軽率で虫のよすぎる胸算用は蒙昧きわまり、悲劇そのものでもあろう。
— 野坂中尉と中西伍長 『安吾巷談』 青空文庫
どの村の娘もまるで相談したように鼻介に声援を送り、田吾作はオラとこへ七へん忍んできたれ、お寺のアネサのとこへも忍んで行ってけつかるがんだ、というようなことをスラスラと鼻介にうちあけてしまう。
— 飛燕流開祖 『落語・教祖列伝』 青空文庫
作例 · 標準
「おい田吾作、そんな古いやり方じゃいつまで経っても終わらねえぞ」と親方が笑った。
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都会から来た若者が、農作業着を着た自分を田吾作呼ばわりしたことに腹を立てた。
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時代劇の中で、腰抜けな農民キャラクターが「田吾作」という名で登場していた。
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