消え掛ける
きえかける
動詞
標準
文例 · 用例
生命が消えかけるのである。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
ローソクの灯が板壁の隙間風にゆらゆらとゆれて、時々消えかける。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
雪はもう降りつつ重みで梢をすべり落ち、地の上で消えかける時候になって居た。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
焚火が消えかけると足が寒い。
— 石川欣一 『可愛い山』 青空文庫
昼間も、なかなか眠る間もあるまい……」「眠らないのも、修行と存じますれば」 新蔵は、師の薄い背中をさすりながら、ふと、消えかける短檠を見て、油壺を取りに起った。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
「……困ったことを」 新蔵は、消えかける短檠へ、何度も嘆息をもらしては、また、腕ぐみの中に面を沈めていた。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
それは第一の口において早くも消えかける。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫