幻辞.com

闘艇

闘艇
名詞
1
標準
文例 · 用例
『これが、私の秘密に製造しつゝある、海底戰鬪艇です。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
あゝ、かくも神變不可思議なる海底戰鬪艇は、今や此秘密なる洞中の造船所に於て、櫻木海軍大佐の指揮の下に、夜を日に繼いで製造されつゝあるのであるが、此猛烈なる戰艇が、他日首尾よく竣工して、我大日本帝國の海軍の列に加つた時には、果して如何なる大影響を世界の海軍に及ぼすであらうか。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
敬愛する讀者諸君よ、私は今、此驚く可く懼る可き海底戰鬪艇の構造について、詳しき説明を試みたいのだが、それは櫻木海軍大佐の大秘密に屬するから出來ぬ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
此艇の外形は以上の如くであるが、さて海底戰鬪艇が敵艦を轟沈するには、如何なる方法に依るかといふに、それは二種の異つたる軍器の作用に依るのである。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
新式水雷發射管の構造と、其猛烈なる作用とは略右の如くであるが、更に海底戰鬪艇の全部を見渡すと、艇は中央の軍機室より前後十|敷個に區劃されて、海圖室もある、操舵室もある、探海電燈室もある。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
最早煩縟しくいふに及ばぬ、此不思議なる海底戰鬪艇は、今日世界萬國の海軍社會に於て、互に其改良と進歩とを競ひつゝある海底潜行艇の一種である。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
されば今世紀に於て最も進歩發達して居ると稱せらるゝ佛國シエルブル造船所の一等潜行艇でも、此二個の缺點のある爲に充分の働作も出來ず、首尾よく敵艦に接近しながら、屡々速射砲等をもつて反對に撃沈される程で、とても、我が櫻木海軍大佐の破天荒なる、此海底戰鬪艇とは比較する事も出來ぬのである。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
讀者諸君、私は此秘密なる海底戰鬪艇の構造については、最早説明の筆を止めるが、今の世は愚か、後の世にも稀にも見出し難き此軍艇が他日其船渠を離れて世界の海上に浮んだ時には、果して如何なる驚愕と恐怖とを※國の海軍社會に與へるであらうか。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫