応整
おうせい
名詞
標準
文例 · 用例
そのなかで靴の底が抜けたから新しい靴を買わなければならないというテーマについて書きたいと思うときは、ほかのことは一応整理して、どけなければならない。
— ――一九四八年十二月二十五日、新日本文学会主催「文芸講演会」における講演―― 『平和運動と文学者』 青空文庫
一九四七年秋以後、民主的評論家の陣営内の混乱は、一応整理された。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
この概念を一応整理することが問題を展開するのに必要だと思う。
— 戸坂潤 『技術の哲学』 青空文庫
さすがに海舟、虎之介とちがって、全てのことが一応整理された上での結論なのだ。
— その十六 家族は六人・目一ツ半 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
歌劇全曲陣はこうして一応整った上、近年ポリドールが、五、六輯の縮小オペラを連発し、続いてコロムビアとビクターの第一流アーティストを起たしめた新全曲物が発売され、一転してテレフンケンの『世界歌劇名曲集』となったのである。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
しかし薬師寺の諸堂|伽藍の工が一応整ったのは次の文武天皇即位二年であり、造薬師寺司を置いて全く完備するには更に十年の歳月を要したのであるから、前後実に三十年に近き歳月を、三代の天皇が相継ぎ完成に力をそそがれたのである。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫
佛樣の前は一應整へられて、線香が部屋一パイに燻ぶつて居ります。
— 橋場の人魚 『錢形平次捕物控』 青空文庫