ぎっくり
ぎっくり異読 ギックリ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
with surprise
文例 · 用例
」「御串戯を、」と言ったが、内心|抉られたように、ぎっくりして、穏ならず。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
今度はみんなは却ってぎっくりしてしまいました。
— 宮沢賢治 『とっこべとら子』 青空文庫
」と云うと、ぎっくり腰を折って、膝の処へ一文字に、つん、と伏せた笠の上、額を着けそうにして一ツおじぎをした工合が、丁寧と言えば丁寧だが、何とも人を食った形に見える。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
畝々と巻込めてあった、そいつが、のッそり、」と慌しい懐手、黒八丈を襲ねた襟から、拇指を出して、ぎっくり、と蝮を拵えて、肩をぶるぶると遣って引込ませて、「鎌首を出したはどうです、いや聞いても恐れる。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
)とぎっくり、と胸を張反らして、目を剥く。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
――頤骨がぎっくりと肘のように突き出て、色艶は塗物のような滑らかげな艶に富み、濃褐色であった。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
こう云われれば胸に釘で、用人もぎっくり堪えます。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
その足音を聞きつけてか、奥の間で「文さん疾く為ないと遅くなるヨ」トいうお政の声に圭角はないが、文三の胸にはぎっくり応えて返答にも迷惑く。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫