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物哀れ

ものあわれ
形容動詞
1
標準
somewhat pitiful
文例 · 用例
御覧なさいこの頃のこの男は、心は以前より快活なのに、さも物哀れな首条を見せてゐます。
中原中也 小林秀雄小論 青空文庫
併し私は、馬鹿馬鹿しいほど淋しく、物哀れな気分になりながらも、こうして八百屋の店や果物屋の店頭を覗いて歩くのが好きだった。
佐左木俊郎 郷愁 青空文庫
物哀れな心持ちになっているこのごろの源氏は、急にその人を訪うてやりたくなった心はおさえきれないほどのものだったから、五月雨の珍しい晴れ間に行った。
花散里 源氏物語 青空文庫
こんな女の手紙を見ていると京の生活が思い出されて源氏の心は楽しかったが、続いて毎日手紙をやることも人目がうるさかったから、二、三日置きくらいに、寂しい夕方とか、物哀れな気のする夜明けとかに書いてはそっと送っていた。
明石 源氏物語 青空文庫
今度は幸福な都へ帰るのであって、この土地との縁はこれで終わると見ねばならないと思うと、源氏は物哀れでならなかった。
明石 源氏物語 青空文庫
どう」 と言われて、直接源氏のそばで使われる身になれたなら、過去のどんな不幸も忘れることができるであろうと、物哀れな気持ちに女はなった。
澪標 源氏物語 青空文庫
源氏は物哀れな気持ちになって車を止めさせた。
蓬生 源氏物語 青空文庫
物哀れになりますよ。
蓬生 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時にひぐらしが鳴き始めると、どことなく物哀れな気分になる。
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廃墟となった古い洋館の庭には、物哀れな雰囲気が漂っていた。
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彼は物哀れな表情で、遠く去りゆく列車の背中をいつまでも見送っていた。
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物哀れ(ものあわれ) — 幻辞.com