幻辞.com

燻らす

くゆらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
1
標準
to smoke (e.g. a pipe)
文例 · 用例
しかし、白河天皇、永保三年の噴火後、約五百年間というものは、すっかり活動をやめてしまい、ただ※のようなうす煙が絶頂から煙草を燻らすように風に靡いていたに過ぎなかった。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
それが、廂の下にあの傍の床几に、飛石、石燈籠のすつきりした、綺麗に掃いて塵も留めず廣々した、此の團子屋の奧庭を背後にして、膝をふつくりと、きちんと坐つて、頭に置手拭をしながら、女持の銀煙管で、時々、庭を指し、空の雲をさしなどして、何か話しながら、靜に煙草を燻らす
泉鏡太郎 松の葉 青空文庫
この談話は、主税が立続けに巻煙草を燻らす間に、食堂と客室とに挟まった、その幅狭な休憩室に、差向いでされたので。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
われらはまだ煖まらぬ臥床を降りて、まどの下なる小机にいむかひ、烟草燻らすほどに、さきの笛の音、また窓の外におこりて、乍ち断えたちまち続き、ひな鶯のこころみに鳴く如し。
森鴎外 文づかひ 青空文庫
画家 (且つ傾き、且つ聞きつつ、冷静に金口煙草を燻らす)お爺さん、煙草を飲むかね。
泉鏡花 山吹 青空文庫
願くは君達も宜く自重してくれたまへ」 面白く発りし一座も忽ち白けて、頻に燻らす巻莨の煙の、急駛せる車の逆風に扇らるるが、飛雲の如く窓を逸れて六郷川を掠むあるのみ。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
食事が済むと煙草を燻らす暇もなく、父は監督に帳簿を持って来るように命じた。
有島武郎 親子 青空文庫
その他、停車場特有の貨物の匂、燻らす葉巻、ふくらかな羽毛襟巻、強烈な香水、それらの凡てが私の疲れきつた官能にフレツシユな刺戟を与へたことは無論である。
北原白秋 新橋 青空文庫
作例 · 標準
彼は書斎で静かにパイプを燻らし、物思いにふけっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
暖炉の火で、薪がゆっくりと煙を燻らしている
幻辭AI · gemini-2.5-flash
線香を燻らし、亡き母に手を合わせた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
燻らす(くゆらす) — 幻辞.com