小給
しょうきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
――薩摩鹿児島に、小給の武士の子で年十四に成るのが、父の使に書面を持つて出た。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
その稽古場へ、おれが頭の石川右近将監の息子が通いしが、おれの高やなにかをよく知っている故、大勢の中で、おれが高はいくらだ、四十俵では小給者だと言って笑いおるが不断の事ゆえ、おれも頭の息子ゆえ内輪にして置いたが、いろいろ馬鹿にしおる故、ある時木刀にて思うさま叩き散らし悪態をついて泣かしてやった。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
大村藩では、家老大村彦右衛門を大将に、家士の全員、諸村の代官所属の全員、小給、足軽、長柄の者は言うまでもなく、領内の土民に至るまで、武士も土民も十六歳から六十歳までの男を全部召集。
— 長崎チャンポン――九州の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫