こもった声
こもったこえ
表現名詞
標準
thick voice
文例 · 用例
「そうじゃ」と老人は低い力のこもった声でいった。
— 新美南吉 『おしどり』 青空文庫
」あの人の当惑したみたいな、こもった声が、遠くからのように聞えて、「いや。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
」大人びた、誠実のこもった声であった。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
」と誠意のこもった声で、男は私の手を信じがたいほど固く握りしめた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
それを見下すように前に立ちはだかった徳富氏は、宣教師のようにもの静かな、どこかに力のこもった声でいった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
それも何かむずかしい詰め手にでも打つかったものか、やや顔を青めながら、やけに腕を拱いて考え込んでいる姿が目に映ったので、退屈男は急に何か素晴らしい奇計をでも思いついたもののごとく、にんめり微笑をもらすと、その武者窓下にぴたり身を平みつけて、わざと声色をつくりながら、突然|陰にこもった声で呼びました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
それも何かむずかしい詰め手にでも打つかったものか、やや顔を青めながら、やけに腕を拱いて考え込んでいる姿が目に映ったので、退屈男は急に何か素晴らしい奇計をでも思いついたもののごとく、にんめり微笑をもらすと、その武者窓下にぴたり身を平みつけて、わざと声色をつくりながら、突然陰にこもった声で呼びました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
いい音がしたぞ、陰にこもった声のぐあいが、どうやら忙しくなりそうだぜ。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
「風邪を引いたみたいで、鼻の奥で響くようなこもった声になってしまった」
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隣の部屋から、壁越しに何やら話し合うこもった声が聞こえてくる。
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彼は恥ずかしそうに、口元を手で覆いながらこもった声で返事をした。
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