田舎巡り
いなかめぐり
名詞
標準
文例 · 用例
田舎巡りのヘボ絵師ぢやあるまいし、そんなものは入らないと云つたら、今度は華山とか何とか云ふ男の花鳥の掛物をもつて来た。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
江戸っ子は軽薄だと云ふが成程こんなのが田舎巡りをして、私は江戸っ子でげすを繰り返して居たら、軽薄は江戸っ子で、江戸っ子は軽薄の事だと田舎者が思ふに極まつてる。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
田舎巡りのヘボ絵師じゃあるまいし、そんなものは入らないと云ったら、今度は華山とか何とか云う男の花鳥の掛物をもって来た。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
江戸っ子は軽薄だと云うがなるほどこんなものが田舎巡りをして、私は江戸っ子でげすと繰り返していたら、軽薄は江戸っ子で、江戸っ子は軽薄の事だと田舎者が思うに極まってる。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
田舎廻りの舞台の上で、彼は玄武門の勇士を演じ、自分で原田重吉に扮装した。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
――あゝまだあなたは知らないんでせう、あれやあね、僕等と田舎廻りにゐた時は僕の下役をしてた位なもんでさあ、あゝン………。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
ワシントンからマウント・ウェザーの気象台へ見学に出かけた田舎廻りのがたがた汽車はアメリカとは思われない旧式の煤けた小さな客車であったが、その客車が二つの仕切りに区分されていて、広い方の入口には「ホワイト」、狭い方には「カラード」という表札が打ってある。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
二 隣部落の寺の広場へ、田舎廻りの角力が来た。
— 黒島伝治 『二銭銅貨』 青空文庫