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湯飲み

ゆのみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
また半球形の湯飲み茶わんに突然水を放射すると水は器壁に沿うて走り上り、縁から外に傘状に広がる、そうしていつまでたっても茶わんには水が満たされない。
寺田寅彦 日常身辺の物理的諸問題 青空文庫
このきたない土瓶からきたない水を湯飲みか何かにくみ出して、それにどっぷりおはぐろ筆を浸す。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
葉子は自分の部屋に行って懐中物などをしまって、湯飲みでなみなみと一杯の白湯を飲むと、すぐ二階に上がって行った。
有島武郎 或る女 青空文庫
」 歪んだ畳の上には湯飲みが一つ転っていて、中から酒色の番茶がひとり静に流れていた。
横光利一 青空文庫
薬壺、湯飲み等を載せた盆。
倉田百三 出家とその弟子 青空文庫
勝信 (湯飲みに水をついで親鸞に飲ませる)親鸞 肉体的苦痛というものはだいぶ人間を不安にするものだ。
倉田百三 出家とその弟子 青空文庫
」「きょう、和尚さんのたいじなお湯飲みを洗っていますと、いきなり猫がじゃれかかって来て、そのひょうしに手をすべらして、お湯飲みを落としてこわしてしまいました。
楠山正雄 和尚さんと小僧 青空文庫
たね子はやっとひとりになると、その日も長火鉢の前に坐り、急須の湯飲みについであった、ぬるい番茶を飲むことにした。
芥川龍之介 たね子の憂鬱 青空文庫