花落ち
はなおち
名詞
標準
the part of the fruit from which the flower has dropped
文例 · 用例
人|若し良く草木を観察したならば、花開き花落ちるのも葉が翠になるのも黄ばむのも、一切の現象はただ天地の気の動きの姿であることを知って、一切庶物に気が働いているというよりは、気の中に一切庶物が存在していると云った方が適切なのを感じるであろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
苗の時から、花落ちの時から、いろいろ苦心して育てた奴が、一日一日に膨大して、とうとうここまで、一貫目以上もあろうというところまで大きくなったのだから、父が上機嫌で破顔微笑するのも無理はない。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
それから花落ちの時には、ツケギで立札をして、その月日を記しておくのだから、およそ何日間であったか、それは忘れたけれども、大体成熟の日取りになって、父が小首を傾けながら爪の先で弾いて見る。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
又 樂府憶江南調同遊地 同に遊びし地、寂寞憶君時 寂寞君を憶ふの時、孤影龍鐘空曳杖 孤影竜鐘として空く杖を曳けば、百花落盡一溪遺 百花落ち尽して一渓遺り、水嗚咽風悲 水嗚咽して風悲めり。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
又 雙調憶江南春已逝 春已に逝き、花落割愁腸 花落ちて愁腸を割く。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
雨後花落ちて啼鳥を聴く。
— 芥川龍之介 『わが家の古玩』 青空文庫
「花落ちて三週間、果実の表面が白粉を帯びる。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
綿帽子|脱っての心細さ、たよりなさを覚えているほどの姑、義理にも嫁をいじめられるものでなけれど、そこは凡夫のあさましく、花嫁の花落ちて、姑と名がつけば、さて手ごろの嫁は来るなり、わがままも出て、いつのまにかわがつい先年まで大の大の大きらいなりし姑そのままとなるものなり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
作例 · 標準
ミニトマトの花落ち部分が黒くなっているのは、カルシウム不足のサインだ。
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収穫したばかりのキュウリは、まだ花落ちが新鮮な緑色だった。
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このリンゴは花落ちがきれいに閉じているから、虫が入る心配が少ない。
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